右向け右の日本と自由に向けのイタリア

 

私がイタリアに憧れていた理由のひとつ…

私はずっと日本が窮屈で生きにくい国だと思っていました。

物事をハッキリ言ってはいけない。

みんなと同調しなければいけない。

ルールに逆らってはいけない。

これを守らなければ反社会的とみなされてしまいます。

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タトゥーに厳しい日本

一番わかりやすい例がタトゥーですね。

私もはいっているのですが、母親に言われたのは

「日本社会でタトゥーを入れるということは、社会に反するということだよ」

いれた当初、私はどんどんオープンになっていくものだと信じていたのに、むしろどんどん厳しくなっていく…

今までとくに「刺青・タトゥー禁止」を掲げてなかった温泉やプールも厳しくなったり(暗黙の了解だっかもしれませんが)、いくつかのビーチも隠さなくてはいけなくなりました。

ビーチの場合、海の家砂浜では結構厳しく注意され、パーカーを羽織ったり見える部分は隠さないといけません。しかし、浅瀬だとしても海の中は言われません。

どうゆうこと?

こんな国は日本だけだと思います。多分。

時間ばかり浪費する就活のおきて

就活に関してもそうです。

履歴書を手書きで書かなければいけない、間違えたらもう一度書き直さなければならない、何度も面接の練習をしたり…

(業種によっては履歴書のパソコン作成が許されていると聞いたとこありますが…)

これに何の意味があるのでしょうか。時間の無駄としか思えません。

細かいことにこだわって何度も何度もやり直している方が、仕事の時間を無駄に使っていると思います。

イタリアでは履歴書はパソコンで制作するのが普通です。

空気を読まなくてはいけない人間関係

学生生活や友人関係でも、なるべく空気を乱さないように、みんなが賛成すれば自分も賛成して、反対すればそれに賛成する。

このよくわからないルールのせいで、言いたいことも言えず人間関係にも疑問を持ったり悩んでいる人が他にもいると思います。

私も学生時代、クラスという空間にいてみんなに合わせるのがストレスでした。また、自己主張が強い私は少し浮いた存在だったと思います。

常識人アピールしなければいけない

友達は選べますが、仕事になるとそうはいきません…

仕事こそ「私ははみ出し者ではない、常識ある普通の人だ」アピールをしなくてはならず、絶対にNOとは言ってはいけない、常に笑顔でなくてはいけない、波長を崩してはいけない…

私はこれが苦痛でした。

会社によるかもしれませんが、私がいた会社は「女性はこうでなければいけない」という空気を感じました。

男性社員はいつもしている同じガサツな行動をしたら注意されたこともあります。

日本と真逆のイタリア

一方、イタリアではハッキリ自分の意見を言わないといけないので、どこまで言っていいのか初めは悩みます。

またハッキリ言われることに慣れてもいないので、戸惑うこともあります。

もちろん、ある程度の建前はありますが、日本人の私からしたら驚くことがたくさん。

接客業についても、前回はすごく愛想が良かったスタッフが今日はすごく機嫌が悪い…なんてすぐわかるぐらい、自分を隠しません。

 

日本人とは真逆の性格を持つイタリア人なので、日本人がイタリアに住むよりは、イタリア人が日本に住む方が大変で難しいと思います。

なぜならハッキリ言う文化で育ってきた人が、正しいルールから変なルールまである日本で、さらに感情を表に出さない何考えているかわからない日本人の文化の中で生活するのはストレスだと思うからです。

日本は安全で設備が整っていて、繁華街はネオンが輝く近来的で

「なんでイタリアなんかに来ちゃったの??一緒に日本に住もう!!」

とよく言われるくらい、日本は素晴らしいと思っている人が多いです。

日本…少なからず東京なら、なんでも手に入るし便利で楽しい街だと思います。

一方、ヨーロッパは歴史が残る美しい街なので、コンビニもないし営業時間は短いし、手に入りにくいものも多いし、住むには不便です。

日本の嫌いな面を連ねて書きましたが、決して日本が嫌いなわけではありません。

日本の真面目さや奥ゆかしさも好きです。(え?)

ご飯はおいしいし、娯楽施設や交通機関も整っていて、女の子ひとりでも夜中平気で遊びに出かけられます。

日本人の性格がもっと自由に自己主張できるようになったら、最高なんですけどね。

コメント

  1. shoko より:

    はじめまして!ネギさん!!
    同感です。
    イタリアにいるときは、自然体で楽なんですが、日本は、まるで刑務所かと思うくらいの窮屈さを感じますね。

    • ネギ ネギ より:

      shokoさん
      同感してくださいり、嬉しいです。
      刑務所とは笑いました笑
      この生活に慣れたあとに、もし日本に帰ることがあれば、仕事とか人との付き合いとかやっていける気がしません…笑

      • shoko より:

        私も、右向け右が出来ない性格なので、日本の空気を吸ってるだけで、窒息しそうです(・・;)なので、早くイタリアへ戻ります!
        アブルツオは、昔の彼氏の親の実家があったので、結構行きました。
        ジュリアノーバとかグランサッソとか。
        いいとこですよね〜!

        • ネギ ネギ より:

          shokoさん
          日本に帰国しているのですね!!窒息しないうちに早くイタリアに戻らないと笑
          田舎ですけどね。でも、ほどよい田舎加減で、山も海もあって暖かくて好きです(^^)

  2. Batlic より:

    イタリアではないのですが、アジアから日本へ帰国した者です。子供がインターから転校し、日本では「自己主張ができる」「気分が乗らないとノートすら開いてくれない」と言われました。気づけば、インターの先生からは言われたことないことばかりでした。言われた親側としても、だから親にどうしろと?と思ってしまいました。悩んでいたところ、こちらのブログに辿り着き、納得です。右向け右、ができなさそうな我が子ですが、本人は将来は自分で海外に住む!と目標をはっきりさせておりますので、親が板挟みになりながら、やっていくかーと思っております。

    • ネギ ネギ より:

      >Batlicさん

      コメントありがとうございます!
      お子さんがその調子だと、海外の方が合っているのかもですね。。
      大人になったらまた考えが変わる可能性は多いにありますが、お子さんがしたいことができるようなサポートが必要かもですね。
      (子供を持ったことがないので偉そうなこと言えないですが、私の親は私を自由に育ててくれたので感謝してます。)

      ちなみに、この記事を書いたのは5,6年前ですが、今はどちらの教育も一概に賛成も否定もできないなと思います。
      イタリアの教育は、自我を育てコミュニケーション能力をアップさせるものです。
      それは私も含め多くの日本人にないものなのですごいなと思う反面、間違った自己主張をする人も多いです。
      それに比べると、日本人は自己主張が低いけれど、相手を思いやる気持ちは強い気がしますね。
      まあ多方面からみて色んな意見があると思うので、どちらがいいとはないと思います。

      文化の違いで大変なことも多いかと思いますが、本人が一番辛いと思うので、サポート頑張ってください!

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