飼っている鶏を絞めてさばく…動物を食べる大切さを学んだ

今の時代、日本ではあまり命の大切さ、動物を食べる大切さを学ぶ機会が少ないです。

昔は、学校のプログラムでひとり一羽ひよこを家で育て、大きくなったら食べる…ということもしていたそうです。(今も畜産や料理を学ぶ学校だったらやっているかもしれまんね)

しかし時代は変わり、子供がトラウマになる…というクレームで、動物が食べるために殺されるということを目で見て学ぶ機会はほぼなくなりました。

私も学んでこなかった人間だし、子供の頃はそういうのは学びたくない、見たくないと思ってきました。しかし本日、直接見る機会があり自ら見たいと申し出ました。

実際に直接みて衝撃を覚えましたが、子供も大人もみんな見るべきだと思ったほど、貴重な社会見学でした。

この記事では、生きた鶏を絞めるところから、さばいて半分の身になるところまで、私の目でみたものを写真付きでお伝えします。

グロいと思った写真は載せてませんが、あくまでも私の判断なので苦手な人もいると思います。

こういうのに過敏な人は見ないでね!

 

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鶏を絞める

私はこれが一番ショッキングでした。

そりゃそうですよね。命が消える瞬間なんですから。

少し遠めから写真撮っています。

旦那のおばあちゃんです笑

機械に生きた鶏を頭から入れ、頭部を持ってゆっくり下に引っ張っていきます。

首が伸びきってしまえば、伸びてだらーんとしています。口から血抜きをするため、ちょっとの間このままです。

(おばあちゃんの手には鶏の頭、その下には溜まった血が見えます)

しかし…まだ生きています。羽を広げバタバタと抵抗。

私は一瞬でぽっくり逝くのかと思っていましたが、そうではないんですね…。

首はもうありえない状態なのに生きているなんてかわいそう…。

そのあとバケツにいれられますが、バケツから逃げようとする鶏も。しかしどんどんと命の灯は消えていきました。

 

熱湯にくぐらせる

あらかじめ火をおこしてお湯を沸かします。

そして死んだばかりの鶏を湯通しします。

殺菌?と思ったけど、あとから毛穴を広げて羽を取りやすくするためだと気づきました。

上着についている血が生々しいですね。

 

羽をむしり取る

羽って簡単に抜けるんですね。あっという間に、お肉屋さんで見たことある姿になりました。

この状態になると若干抵抗はなくなり、プリプリのお肉に見えてきました。

(イタリアでは日本のように小さくカットされて商品棚に陳列されていることは少ないです。むね肉ならどーんとまるごと、モモ肉なら骨付き、まるごと一羽売られているのも珍しくありません)

足の黄色い皮もペロンと剥けて見てて気持ちいいです。

 

余分なものを取り除く

足の爪と頭部は食べられませんので切り落とします。

私の中で「うわああ」と思ったのが、眼球あたりで頭部を切り落としていたこと。目がぁ!目がぁぁ!

と同時に本当にトリの脳みそって小さいんだな、と思いました。

そして首の下あたりで手で皮を引きちぎって手を突っ込みます。

何を取り出したかわかりますか?

よく見ると膜の中に細かくなった何かがあります。

はい、これは胃です。

胃は食べられないので、これも捨てます。

思ってみたら、豚や牛の胃袋は焼き肉にもあるけど、鶏の胃袋って焼き鳥にないですね。

次は、下っ腹の方に今度は包丁で切り込みを入れ、内臓を取り出します。

腸がほとんどでした。それ以外は小さいレバーと、あと砂肝部分…。

砂肝って球状って知ってました?私は今日、初めて知りました。

砂肝とは人間にはない消化器官で、開くと「あ…食べ物がだいぶ消化されてますね」という状態の黄土色のものがたくさん入っていました。中身は捨てます。

腸も捨てます。白い脂身も捨てます。

 

半分にさばく

ある程度内臓を取り出したら、包丁でばっさりと半分に切ります。

これでとりあえず庭での作業は終了です。

ちなみに、写真の鶏皮が焦げているように見えるのは、羽をむしった後、バーナーで軽く炙っていたからです。殺菌ですかね?

この後、キッチンで水にしばらく漬け、産毛も取り除き、洗ってきれいにします。

余談ですが、足と首は直接食べるわけではなく、ブイヨンのだしにするそうです。

 

感想とまとめ

私はトラウマになるどころか、見学したあとも「今日は新鮮な鶏肉だ!」と食い意地が張っていました笑

だって今まで食べてきたお肉だって動物が殺されたものだって知っていたよ。

だけど実際に目にすることで「ごめんね、ありがとう」という感謝の気持ちが大きくなりました。

あと、鶏肉の構造をよく知ることができたのは良かったと思います。

料理する人や焼き鳥が好きな人なら、なおさら面白いと思います。

 

イタリアでは畜産農家が多く、個人でも鶏ぐらいなら飼っている人は多いため、田舎だとこういうのは珍しくありません。

日本人に比べたらきっと見慣れているイタリア人は多いでしょうね!

見る機会があれば、遠目からでもいいので是非みてください。とても貴重な経験になるはずです。

 

【おまけ】調理する

絞めたての新鮮な鶏肉を半身、もらいました!

呑んべぇとしてはちょっとテンション上がりますね!

なんとぼんじりもハツもついているんです!!(ナンコツも嬉しいが、市販の鶏むね肉によくくっついてる)

おばあちゃんが半身でも大きいのを選んでくれたんだと思います。

しかし…素材の味を活かしたシンプルな料理にしたいけど、うちにはオーブンがない…。

そこで思いついたのが「素揚げ」!!

何もつけないでそのまま肉を素揚げし、揚がったら岩塩・胡椒・ガーリックパウダーをまぶして、いただきます!

皮はカリカリ、身はぷりっぷりですごく美味しかった!!

本当にありがとうございました。

 

\イタリアの田舎について/

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