イタリアの田舎に住んで良かったこと、悪かったこと。

私はイタリアのアブルッツォ州にある田舎に住んでいます。

アブルッツォ州は山脈が通っており、全体的にのどかな田舎です。

ローマでもなく、ミラノでもなく、フィレンツェでもない、イタリアの田舎暮らしで良かったこと、悪かったことを紹介します!

※上の写真はうちからの景色

 

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田舎で良かったこと

なんと言ってもイタリア人の温情を感じる

都会に行けば行くほど、やはり人も都会人になっていきます。

田舎は1人に道を聞けば、近くにいる3人が答えてくれ、人の温かさを感じるとともに、イタリアらしいのんびりとした時間が過ごせます。

なお南に行けば行くほど、また日本人とは違った良さが出てくるとも思いますよ~!

 

言語力が高まりやすい

田舎だと日本人も少なくなるため、必然的にイタリア語しか話す機会がなくなります。

日本人が多くいるところだと、(とくに日本人が多い学校は)日本人同士でつるむことが多くなり、せっかくイタリアに住んでいても言語力は高まらないことも。

語学を本気で鍛えたいなら、日本人が少ないところへ!

 

豪邸に住める

イタリアは日本の家に比べて規模が大きいです。

且つ田舎だと、本当に安い家賃で豪邸に住めますw

ネギ
ネギ

土地が安いし、規模がでかい!

私の家も、3LDKで部屋数は少ないのですが部屋の一つ一つがでかくて、リビングは15人は入れる広さです。(夫婦2人暮らしなのでリビングは作業部屋になっていますがw)

そして大型犬も飼える庭付き!散歩の必要などないくらい、犬も悠々運動できる広さです。

 

閑静でストレスフリー

隣の家との間隔が広いので、外がうるさいということもなく、安眠できるしストレスがありません。

友達とパーティーしても、気にせず音楽をかけたりカラオケできます。

ネギ
ネギ

収穫時期とかは畑の作業音がうるさいけどw

 

危険なことが少ない

イタリアは、日本に比べるとやはり安全ではなく、スリ、車上荒らし、空き巣などの被害が多いです。

どんなに田舎でも家に防犯システムがついているところが多いです。

しかし、やはり田舎はローマやミラノに比べれば安全で、さらに中心地から離れれば、空き巣の被害は少なくなります。

ネギ
ネギ

私の住んでいる街は、夜飲み歩いても安全!

 

車の運転がスムーズ

ローマなどの都心は、本当に運転したくない!

狭い道路を奪い合い、車をぶつけるのは当たり前、隙間を縫ってきたり、そんな中でスピードも出すので命がいくつあっても足りません笑

ネギ
ネギ

東京で運転するの怖い、と言っていたのが今は可愛く感じるなぁ

その点、田舎は道路が広かったり、都心ほどマナーはひどくないので運転しやすいです。

 

野生動物に出くわす

アブルッツォ州には、日本ではみない野生動物に出くわします。

ハリネズミ、ヤマアラシ、イタチの仲間など他にもたくさん。

ちょっと山の方に行けば、オオカミや野生の馬もいます。

ネギ
ネギ

その代わり、ヨーロッパに野生のサルはいないけどね

 

公共機関がわりとキレイ

イタリアの電車は汚いといいますが、アブルッツォ州の電車は落書きも少なく、車内のトイレもキレイです。

また田舎だけあって都会のように満員にはなりません。いつでも席に座れます。

 

トイレが比較的キレイ

田舎で人の出入りも少ないせいか、比較的レストランやバール、公共のトイレなどキレイなところが多いです。

ネギ
ネギ

日本に比べたら汚いかもだけど、ローマに比べたらキレイ!

 

庭に蛍がいる

5月下旬から6月初頭にかけて、蛍がたくさん発生します。

夜にベランダから眺めたり、蛍観察に散歩へ出たり、風物詩を楽しめます。

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田舎で悪かったこと

日曜日はバス運休

うちは最寄りのスーパーまで約3km、駅まで7kmほどなので、車がないと不便なところです。

バスでわりと色んなところに行けますが、日曜日・祝日は運休なため、車が壊れていたりすると本当に家から出られません。

ネギ
ネギ

あとバスの切符が売っているバールも、バス停から離れていて不便なところもある

ちなみに電車も日曜日は本数が減ります。

 

終電・終バスが早い

終電・終バスがびっくりするほど早い!!

21時ぐらいには終わっちゃいます!!

ネギ
ネギ

車じゃないとディナーには行けない

 

流しのタクシーなんて絶対捕まらない

まず、イタリア人は日本人ほどタクシーは使いません。

飲酒運転する人が多いからです。(違法だけど、お酒飲む人はほぼみんなしています。普通は酔っ払うまでは飲まないけど)

田舎になれば余計にタクシーの需要は低くなり、供給も少ないため、流しのタクシーなんて絶対に捕まりません。

 

田舎は個人でやっているところが多く、電話してもタイミングが悪いとすぐには来てくれる保証もなく。。

そして、夜はとくに「〇時に△△で」と、予め時間と場所を予約をしておかないと電話が繋がる可能性は低いです!!

実際に「今夜タクシー頼みたいんですが」と聞いたら「遅くても20時までには予約してくれないと、約束できない」と言われました。

 

だから、飲酒運転する人も多い。飲酒運転する人が多いから、タクシーも普及しない…。という悪循環。

ちなみに代行タクシーはイタリア人旦那の話だと、「そんなシステムあったら、そのまま車盗まれちゃうよ!」とのことですw

ミラノとかもないのかな?

 

じろじろ見られる

やっぱり田舎は外国人が少ないため、顔が違うアジア人は物珍しい目でジロジロ見られます。

ジロジロ見られて「中国人は…」という話し声が聞こえてきます。

東洋人の中でも、中国人はダントツに多いので、勝手に中国人と決められ噂話を立てられるんですねー。

 

逆にすぐ覚えられ、ちょっとした有名人にもなりやすく、見覚えのない人に「〇〇(旦那の名前)によろしくね」なんて声をかけられます。お前、誰や!

ほとんど知らない人が、友達ヅラしたりもします。

あの日本人ね!知ってる!友達だよ!

お前、誰や!

 

日本人ネットワークが少ない

日本人が少ないため、日本人の友達がなかなかできません。

年齢の近い人だと尚更限られてしまいます。

現地で困ったことや、日本人同士だからこそわかり合えるストレスなどを共有できないのはちょっと寂しいですね。

ネギ
ネギ

アブルッツォに何人かいますが、みんな簡単には会えない距離だし、数か月に一回の頻度しか会わないのです…

 

虫が多い

蛍が多い!ということは、他の虫(クモやハサミ虫や見たことない虫など)もたくさんいます。

ただし、カメムシは田舎だろうが、都会だろうが、南から北までイタリア全土にたくさんいます。

ネギ
ネギ

ローマの友達んちで食事しているときに、ブーンと入ってきたよ

 

まとめ

日本と違う文化を好きになり、イタリアに住みたいなぁと思っている方には、どうせだったらイタリアの田舎をオススメします。

北に行けば行くほど、都会に行けば行くほど、日本人の気質に近くなっていくので、思い切りたい!という人は、南イタリアの田舎や、サルデーニャ島もオススメ。(その分、不便なことも多くなってきますが)

サルデーニャ島はイタリアではないとも揶揄されていて、また違った風情があると思います。

プチ滞在でゆっくりしたいなー、なんて方にもオススメです。

私の住むアブルッツォ州は中部なので、文化や人々もちょうど中間ですね。

コメント

  1. 水谷 剛 より:

    まだ漠然とイタリア移住を考え始めた60前後の夫婦です。

    海外駐在が長かったので英語は問題ありませんが、お住いの地方はほぼイタリア語全開しないと生活に致命的に不便ですか

    お住いのセキュリティは必須とのことですが、日本の様に警備専門会社と契約し機器を設置する方式でしょうか。

    村・町の単位で定期的なソーシャル活動はございますか。

    食料品、日用品、ガソリン代などは、都市と比べ割高なのでしょうか。

    • ネギ ネギ より:

      水谷さん、コメントありがとうございます。
      イタリアは日本に比べたら英語はまだ通じる方だと思いますが、でもやはり人それぞれで田舎になればなるほど通じにくくなると思います。とくに年配になればなるほど。
      60歳前後ということはおそらくリタイアメントビザでいらっしゃるかと思いますが、公的機関の手続き等はイタリア語ができないと難しくなってくるので、長い旅行だと考えればそこまで不便はないかなとは思います。ただ、医者にかかる際は英語が通じるとは限らないので、英語が通じるドクターを探す意味でも都会の方が便利でしょうね。
      家のセキュリティは必須ではありませんよ。ただ、やはりイタリアなので防犯システムを設置しているおうちが多いです。日本のように警備会社と契約することもできますし、留守中に防犯システムが作動すれば登録した連絡先に連絡がいく、などというのもあります。
      ソーシャル活動はあると思いますが、私は全く参加していないので詳しくありません。
      物価は基本、都会や北イタリアの方が高いので、田舎や南イタリアは安い傾向にありますが、例えばローマとアブルッツォだったらあまり変わらないと思います。

      リタイアされてから異文化のイタリアに住むのはかなり大変なことが多いかと思いますが、それでもイタリア移住をしたいとお考えでしたら応援しております!苦労やストレスが多いと思いますが、日本と違った良いこともあるので。

  2. 匿名 より:

    学校の調べ学習に使わせて頂きました。
    前々からイタリアには興味があったので、参考になりました。

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