イタリアに来たら絶対やってほしい『アペリティーボ』
アペリティーボとは、飲み物を頼めば軽食がサービスまたはビュッフェ式でカフェのように気軽に楽しめるもので、イタリアのお酒とイタリアの料理も堪能できます。これは経験しないと損！
イタリア人は観光や買い物の休憩で利用したり、友達とおしゃべりをするために利用したりします。
このアペリティーボ、安い料金でたくさん食べられるのでアペリティーボで夕飯を済ませちゃう場合もあり、アペリティーボ+チェーナ(ディナーのこと)でアペリチェーナという言葉もあるほどです。
ノンアルコールでもアペリティーボはできるので、是非！絶対！イタリアに来たら試してください！
アペリティーボとは？
アペリティーボとは、いわゆるアペリティフ=食前酒のことで、イタリアではディナーやランチの前におつまみをつまみながらお酒を飲むことです。
アペリティーボの代名詞と言えばカンパリ(イタリアのリキュール)ですが、スプリッツ、ワイン、カクテル、ビールなどもあります。
(初めての方は是非カンパリを！)
お酒が飲めない方にはノンアルコールもあります。コーラとかでもOK!(コーヒー類以外で)
食前酒とともにおつまみをセットでいただくのがアペリティーボの醍醐味。
イタリアではアペリティーボをすることで夕飯をより美味しく食べられるとされています。
一般的な時間は16時～19時くらいが基準ですが、昼のアペリティーボをしているところもあれば、21時ぐらいでもアペリティーボ提供しているところもあり、様々です。
(アブルッツォでは昼のアペリティーボはどこでも可能です。地域によって異なります。)
各地域のアペリティーボ
アペリティーボはイタリアの各地域によって大きく変わります。
例えば、アブルッツォ州なら飲み物を頼めば上の写真のようにおつまみが無料サービスされます。(飲み物のお代わりを頼めばおつまみのお代わりもいるか聞かれるところも)
お店によって多少の値段の違いはありますが、上の写真のお店はカンパリ、オレンジジュースそれぞれ3.5€です。(つまり2人で7€、しかもこの量！)
別のお店ではこんな感じでした↓
こちらのお店もビール・カンパリは一杯3€で、こんなについてきます！(もちろん食べ物は無料)
アブルッツォ州は炭水化物過多なアペリティーボが多いです笑
ローマから北はブュッフェ式が多い
ローマを含む中部イタリア・北イタリアでは比較的ビュッフェ形式のアペリティーボが多いです。
(アブルッツォは一応中部イタリアですがビュッフェ式は少ないです)
もちろん全てではなく、お店によってはアブルッツォ州のようにテーブルに運んできてくれるタイプもあります。
ビュッフェ式の場合は、飲み物一杯+ビュッフェの値段が加算され、8€～15€ほど。2杯目は別途かかります。
都心より郊外になると安くなる傾向はあります。
(って考えると、3€であんなに食べられるアブルッツォ、すごい！)
内陸部は生ハムが中心
ピエモンテ、トスカーナなど、内陸の畜産が有名なところは生ハム・サラミなども充実しているそうです！
プーリアは揚げ物ばかり
プーリア州は「アペリティーボは揚げ物ばかり」と噂には聞いてましたが、本当に揚げ物ばかりでした！美味しかったです！
上の写真は実際に私がプーリアで食べたもので、これで2人分。カンパリは一杯7€でしたが量も倍でした。
都心部は割高
ローマ、ミラノなど都会はやはり割高です。10€以上払ってショボいおつまみのみ…なんてこともざらにあります。
だから私はローマではバカらしくてしたことありません～(穴場もあるとは思いますが)
色々なアペリティーボをみてみよう
ツイッターの埋め込み機能を使用していますが、アペリティーボはどんな感じか参考にしてください！
ミラノ🇮🇹発祥の食文化
『アペリティーボ』がヤバかった。10ユーロ前後のドリンクを1杯注文すると生ハム、チーズ、ローストビーフ、デザート等のビュッフェが無料でついてくる。
この価格でお洒落なカクテルと本場のイタリアンを持て余すことなく堪能出来るとか最高すぎるでしょ、、 pic.twitter.com/GLklTagPqz
— なす🇮🇪アイルランドワーホリ (@nasu_dublin) February 3, 2020
ローマでいいバールを見つけた 盛り合わせが4€にスピリッツは1杯2.5€〜3.5€ ミラノで見つけたアペリティーボよりは確かに値段は張るものの、スピリッツ1杯の平均価格5€程するローマではかなりお手頃 pic.twitter.com/5ApaQonc6R
— 午前4時 (@________am4) May 8, 2019
ローマ片田舎でこんなオサレなアペリティーボ出来るところが！！ しかも全部美味しかったですぅぅ！ お値段も田舎料金。 pic.twitter.com/l8lAGJKxgp
— VIA BELLA ITALIA (@MIKAdabesa) December 10, 2018
どこでアペリティーボはできるの？
BAR(バール)やCAFFETTERIA(カフェテリア)などでできます。どちらもイタリアのそこら中にあるのですぐ見つかるはずです。
バールとは？→「イタリアのバール！コーヒーの種類と楽しみ方、知らないと損！」
カフェテリアを併設しているPASTICCERIA(スイーツ菓子店)などでも提供しています。
またはこんなお店もあります。
直訳でアペリティーボのお店。
食前だけでなく食後にも、ゆっくり飲んで会話できます
直訳でスプリッツのお店。
メインはカクテルですが、ビールやワインもあります。
アペリティベリアとほぼ同じです。
直訳でおつまみ(小皿)のお店。
こちらもアペリティベリアと変わりません。
などなど、色んなところで楽しめます！
レストランによってはアペリティーボやっているところもありますよ！
アドバイスするならば、お店に入る前に他のお客さんが嗜んでいるアペリティーボをチェックした方がいいです。
アペリティーボはお店によって出すものがかなり違い、最悪ハズレを引くとだとポテチだけ…なんてところも。
(ビュッフェスタイルを除きますが、アペリティーボのおつまみはお店の完全サービスだと考えてください。なので、お店によって少ししか出さないところもあれば、飲み物をお代わりしてもらうために奮発してくれるお店もあったりと様々なのです。)
お酒を頼めば自動的におつまみを出してくれるところも多いですが、お店や時間帯などによっては「アペリティーボか？つまみはいるか？」など聞いてくるところもあります。
アペリティーボが目的の場合、入店時に「アペリティーボはできるか？」と聞くと確実ですね。
さいごに
観光であれば、是非イタリアの文化として試してみてください！
留学など長期滞在の方もお酒好きな方は、お友達と是非試してみてください！
ゆっくりとお酒を飲め、小腹を満たせます。
お酒を飲みすぎなければ経済的でもありますよ！
＼イタリア文化／
コメント
はじめまして。
別件でPolpettaを調べていたら、たどり着きました。（Polpettaは、国内版ブログ側で記事のリンクを張らせていただきました。8/16の予約投稿です）
イタリア全州で食べ歩きましたけど、この魅力的な仕組みに遭遇した記憶がありません。酒を飲まないからかもしれませんが、スペインの特定州のバルでドリンクを頼むとタダで付くタパスよりもはるかに優秀ではないですか。コーラでもOKなら、これをテーマに食べ歩きしたかったです。
いまいちよくわからないのは、リストランテは無いにしても、バールにあるものなのか、それ以外のカテゴリに存在する仕組みなのか？？
あと、スペインのようにドリンクを注文すれば自動的に出てくるものなのか、こちらから要求しないと出てこないのかという点でも分かりません。
過去18回訪問したイタリアで100軒以上の店で食べていますが（サイト欄に私のブログでの訪問店一覧ページを登録しておきます）、まったく遭遇しなかったのも不自然なので、その点を教えていただけると幸いです。
ついでに、掲載されている写真のアペリティーボが出てくる店の店名と場所などもあると、ある程度予想出来ると思いますので、よろしくお願いいたします。
はじめまして！
まず、ポルペッタのリンク貼り付け、ありがとうございます！
そんなにイタリアにいらっしゃってるのにアペリティーボをしてこなかったのはもったいないですね。。でも、確かに知らないと出会う機会がないかもしれません。
アブルッツォだと午前中からアペリティーボできるところが多いですが、おそらくイタリアの基本は夕方頃です。17時～19時ぐらいだと確実です。
お店側が「この客はアペリティーボだな」と判断した場合は何も言わずとも自動的におつまみを運んでくれますが、時間帯やコーラなどのジュースの場合、アペリティーボと判断されない場合があるかもしれません。お店側から「アペリティーボか？つまみはいるか？」と聞いてくる場合もありますが、入店時に「アペリティーボできますか？」と聞いてもOKです。
ビュッフェスタイルのアペリティーボだとわかりやすいと思います。ビュッフェスタイルは食べ物も料金に含まれていますが、そうでない場合は食べ物は完全にお店側のサービスなので、客側は文句は言えません。
バールならどこでもアペリティーボ可能なはずです。夏だと海の家でもできますね。
記事の写真の場所は私のプライバシーからお伝えできませんが、アペリティーボは本当に色んな場所でできます。
ローマのTiburtina駅の駅ビル内にあるバールでもaperitivoの看板がありました。ただ、そこはビュッフェスタイルではないものの飲み物と別途料金がかかるようで期待できなかったので、飲み物だけを頼みました。
イタリアにいらした際は、夕方ごろ、バールのテラス席をチェックしてみるといいと思います。カンパリなどの飲み物と一緒に、サラミやフライドポテトなど食べているお客さんが複数いれば、そこでアペリティーボできる確率は高いです！