イタリア難民問題「黒人=難民」の認識が強い

イタリアにいると黒人差別がひどいなぁと感じてきました。

駅の近く、とくに栄えていれば栄えているほど、イタリア人よりも黒人のほうが多かったりして「ここはアフリカだ」なんて冗談を言っています。

また、「あそこは黒人が多いから通っちゃだめ」と言われたり、黒人が騒いでいると遠回りしたりします。

アメリカだって今どきそんなこと言わないだろうに…

と思っていたのは、難民とはあまり縁のない日本で暮らしていて、他人事として気にもしなかったんだ、と痛感いたしました。。

 

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難民に優し過ぎちゃうイタリア

イタリアは難民にとても優しい国です。

日本人がヨーロッパに住むのは、なかなか容易なことではありません。

学生や労働で数年住んでいても滞在許可証が切れるため、帰らなきゃいけないかもしれない、と悩んでいる日本人もいます。

 

しかし難民は簡単に受け入れ、しかもロクな手続きもなしにパス。

さらに年金を払っていなくても、年金がもらえるというシステム。(知人談)

 

難民の受け入れにより増える犯罪

真面目に働いて生活している移民も多いです。

しかし命からがらイタリアに逃げてきて、受け入れてもらったのにもかかわらず法を犯す人も多いのが事実。

スリ・ひったくり・路上荒しなど…

イタリアで金銭目的の犯罪の多くが移民によるものです。

 

義父と一緒にいたとき、ランボルギーニの高級車をみて

「かっこいいね」

と義父が言ってきたので

「でも、高級車なんてより危なくない?

と聞いたら

「うーん、問題は車の中にあるものを狙う黒人(nero)だからね」

と聞いて、なるほど…と思いました。

 

確かに、お金のない難民の人たちからしたら車を盗んで売るという手のかかることより、もっと売りやすい金品を狙うかもしれない…

 

だからイタリア人は黒人を嫌う

難民を受け入れたせいで、犯罪が増え、さらには税金を使われていると聞いたら、黒人(難民)はイタリア人にとって迷惑なもの…

イタリアでは「黒人=難民」という認識です。

もちろん移民は黒人だけではないし、祖父母世代からイタリアに住んで裕福な黒人もいます。

(女子の世界バレーで2名アフリカ系の選手がいました)

 

ヨーロッパの中でもとくにイタリアは難民が多いです。

その理由のひとつが、地図を見れば一目瞭然で、イタリアはとてもアフリカに近いです。
また、他の国よりも難民を受け入れているから入りやすい…ということで、多くの難民はイタリアを目指します。

ただ、今はもう難民が飽和状態でイタリアも苦しんでいるので、他の国に難民の受け入れの協力を求めているのですが、他の国はもちろん嫌がります。

 

 

ヘタリア風にわかりやすく解説w↓

イタリア「みんなぁ、助けて~協力してよ~。もういっぱいいっぱいだよ~」

他のEU「イタリア、もうこれ以上難民を受け入れるな!イタリアが受け入れるせいで、私たちまで受け入れないといけなくなるじゃないか」

イタリア「じゃあ、必死に海を漕いでやってきた人たちを見殺しにするの?」

他のEU「ぐっ…打開策を見つけないといかん」

※私のイメージでした

 

ということで、ゴムボートの輸出を制限したり、死者を出さずに難民を規制する取り組みをし始めているみたいですが。。

日本人のようにそれなりに不自由なく暮らせている人が、自分の願望のため海外に住みたいのは彼らにとってはすごく贅沢なことなんだと思います。

 

ですが、年金を納めなくてももらえたり、違法な仕事をしていても目をつぶってもらえたり、無賃乗車をしても正式な罰を与えられなかったり、それはちゃんと働いて税金を納めている人たちからしたらとても失礼なこと…

イタリア人の士気も下がります…

追記: 2018. 6月にEU加盟国はイタリアの負担を軽くすることに合意し、これから難民問題が少しは改善されるかもしれません。

EU、移民・難民問題で合意 伊の危機感共有 (CNN.co.jp)

と、建前だけな気もしますがね…。(合意はしたけど行動はしない)

 

態度の悪い難民もいる

基本、難民はちょっとでもお金を稼ごうと、いらんお節介をしてお金を要求してきたり、やぶからぼうにお金をせがんできたりします。

が、中には態度がいい人もいて、この人ならチップをあげよう、と思う人も少なからずいます。

しかしそれはほんの一握り笑

「Ehi, amico!(よう友達)」と近寄ってきてチップをせがみます。

私の旦那はわりとそれに応えるタイプで、小銭を持っていれば彼らにあげます。

そのうちの一人、チップの額に満足せずお礼も言わずに去った人がいました。

タダでもらっといて、なんちゅー態度!

 

他にも、テラスで食事をしていると花や小物を売りに来る難民は当たり前のごとくいます。

それはまだいいとして、この前、無言でテーブルの前に突っ立って

「Io ho fame(私はお腹がすいている)」

とだけ言ってきた人がいました。

これにはみんな呆れましたね。

しかもその人が身につけているものは、新品でいいブランドの服ばかり…。

(先ほど述べたように中にはお金持ちもいます。難民のふりしてそういう輩もいるということ)

 

このことについてもっと詳しく書いています。

→「難民の優しさはチップ狙い【払う?払わない?】

 

差別は黒人だけじゃない

アフリカからの移民が一番違法な仕事をしているため、イタリア人も嫌う人種です。

しかし、イタリアではアジア人差別も結構多いのです。

とくに中国人。

あからさまな嫌がらせはありませんが、私の見た目でヒソヒソ話をされることはよくあります。「Cinese(中国人)」という単語が聞こえてきて、私は中国人じゃない!と心の中でつぶやいてます。

しかし日本人と知ったとたんに手のひらをかえす人が多いのです。

 

東洋をあまり知らない人からすると(とくに年配の方)、中国人も日本人も同じみたいですが。

関連→「海外からみたら日本も中国も同じ

 

余談:なぜ旦那はチップをあげるのか

少し話がズレますが、旦那は難民だけでなく、路上演奏している人や、ジプシーにもあげたりします。

つい最近知ったのですが、彼が日本に来ていたとき、浮浪者の女性に1000円渡した話を聞き、「喜んでた」と嬉しそうに言ったので思わず日本語で

「そりゃそうだろ!」

と突っ込んでしまいました笑

ネギ
ネギ

情けは人の為ならず…ですかね

(情けは人の為ならず:人に親切にすればのちのち自分のためになる、ということ。誤用注意!)

 

しかし…

彼も難民の悪口を言うくせに、お金を渡す矛盾を感じます。

なぜチップをあげるのか聞いたら

「自分がいい人に感じるから」

と言っていて、難民のためにしてるんじゃなくて自分のためにしてるんだなぁと思いました笑

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