意外とできた国際遠距離恋愛-後編-

初めての国際遠距離恋愛を経て結婚し、今イタリアで暮らしているネギです。

前回のブログでは、旦那と出会ったきっかけや恋愛に至った経緯をコラムにしました。

前編から読んで頂けるとわかりやすいかな、と思います。

後編をどうぞ↓

 

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遠距離恋愛の始まり

クラブで何とも思っていなかった友達の友達から抱き着かれるという経験をし、その日は飲んで騒いで朝4時に帰宅しました。

しかしその3時間後にはまたでかけないといけない、という鬼畜スケジュール。

なぜならスパを予約していたのです。みんな二日酔いと睡眠不足でゾンビの中、辿り着けさえすれば休めるという気力だけでなんとか到着しました。

今回もまた“彼”も同行。

 

スパに到着後、2人っきりになった私と彼は、昨夜の出来事について話し合いました。

彼は付き合いたいと言いましたが、私にその気はなく、どう応えたら穏便に事が運ぶのかと悩んでいました。

※ちなみに、イタリアと日本の交際の始め方は違います。なので実際に言われたのとは違うニュアンスですが、これがドラマなら日本語字幕では「付き合いたいんだ」と訳されてたことでしょう。

「付き合う」ってイタリア語で何て言うの?交際までの流れは?

彼はおそらく一度恋愛関係になった人と友達になれるタイプはないため、きっと私がNOと言えば、今後フェラーリ夫妻に気を使わせてしまうと思いました。

とは言え、大切な友達の友達なので安易に付き合えない…

私は「遠すぎるし難しいよね」とその場をなんとなく濁しました。

 

その後、夫妻の奥さんに「何を話したの?」と聞かれ、私はどうしたらいいかわからない、と相談すると彼女はこう言いました。

「こっちにいる残りの1週間、一緒にでかけて、ゆっくりお互い知ればいいんじゃない?1年後に帰ってくるんだし」

それを聞いた私はすごく気持ちが楽になり、そうか今答えを出す必要はないんだ、と思いました。

(おさらい:一年後というのは、私が翌年の九月から大学留学をするつもりだったからです。)

 

それから3回ほど、二人だけでデートをしました。

始めはお互い緊張していましたが、言葉の壁のおかげでひとつひとつの話題が丁寧になり、気まずい空気になることはありませんでした。

デートを重ねるにつれ、彼が純粋で誠実だということを感じました。「もしかしてすごい良い出会いをしたんじゃないか」と、帰国する頃にはすっかり気持ちは彼に傾いていたのです。

 

東京という大都会で美しいものから汚いものまで見てきて、恋愛に関して酸いも甘いも経験をそれなりに積んだ私の心はとてもクリーンとは言えませんでした。そんな私には、彼の純粋さが輝いてみえたのです。

お酒が好きだと話すと「うちにアルコール度数が強い酒があるよ。スプーンで飲むんだけど、味見してみたい?」と家に誘われ、まさか…とドキドキしながら彼の家に行きましたが、そんな雰囲気はサラサラなく…笑

高校生…いや、中学生カップルかのように彼のデッサンしたものや写真などを見ただけで終わりました。

不純な心を持った私は常に構えていたのですが、彼はフレンチキス以上のことはせず、時が来て私はイタリアを離れました。

 

日本に帰り、それから私たちは常に連絡を取り合い、時間が合えばテレビ電話をしました。

今の時代、電話はおろかテレビ電話もネット回線で簡単に海外と通信できるため、遠距離恋愛はさほど難しくはありません。

一人暮らしの私は、自分がしたいとき、寂しいときにいつでも電話できました。

当時私は、アルバイトを掛け持ちしてかなり不規則な生活を送ってたため、時差なんて関係ありませんでした。むしろ時差があるから電話できた節もあります。

 

そんな遠距離恋愛をして私は思ってしまいました…

なんて楽なんだろう!!国際遠距離恋愛!!

 

仕事の時間が不規則で、飲み歩くのが好きで、自由な生活をしてきた私にとっては、物理的に距離がある恋愛はとても心地が良かったのです。

自分が飲みに行きたいときは飲みに行け、それを妨げる人もいないし、嫉妬する人もいません!

あるのは遠い異国から私を愛してくれる人だけ…。ぽっ

 

ただ、イタリアでは女性だけで深夜に飲み歩くなんてことは考えられないらしく、日本が安全だとわかっていても心配されます。一度、友達と飲んでいるときに連絡しなかったら怒られたことがあります。

しかし、人といるときにケータイはいじりたくないと伝え、飲みに行くときは最低限の連絡だけになることを理解してくれました。

 

私たちはお互いの国を行ったり来たりし、3か月に一回会っていました。

片方が半年に一回行けば、三か月ペースで会え、さらに一回の旅行は二、三週間と長期なので平均すると週一の計算になるという、へたしたら日本で暮らすカップルよりも会ってることに…!

とは言えめったに会える環境ではない分、久々に会えるのは嬉しさが増すと同時に、別れの時は悲しさが倍増します。

空港では別れが辛く、一人になると泣きじゃくっていました。(旦那のほうが初っ端から泣いてたけどw)

 

そんな一年の遠距離恋愛を経て結婚し、今は同じ屋根の下で幸せに暮らしています。

大学留学はというと、結婚を選んだため留学は取り止めました。

手続きを途中までやったところで、彼との結婚の話が出たのです。

焦らずゆっくり恋愛を進めたかったのですが、彼は一緒に住みたいと言い始め、もともとイタリアに住む手段の大学留学だったので、スピード結婚を決めました。

 

私が国をまたいだ遠距離恋愛をできたのは、年齢的にも恋愛に落ち着きが出てきたときに信用できる人と出会ったからです。

学生の頃は恋愛体質で男性に振り回されたり振り回したりしてきました。悲劇のヒロインに酔った自分や、自分のステータスを守るために必死になった経験もしました。

それを経て大人になり、ちょうどいいタイミングで現れたのが今の旦那です。

もし彼との出会いがもっと早かったら、もし彼との出会いが東京だったら、私は付き合っていなかったかもしれません。束縛の強いイタリア人の恋人よりも、自分の自由な生活を優先していたと思います。

そのため国際遠距離恋愛1年という期間は、私にとって気持ちの準備ができたちょうどいい1年でした。もっと長くても良かったけど。笑

おわり

 

前編・後編とご愛読ありがとうございました☆

↓前編はこちら↓

意外とできた国際遠距離恋愛-前編-
初めての国際遠距離恋愛を経て、結婚をし、今イタリアで暮らしているネギです。 国内での遠距離ならしたことはあったけど、時差もある遠い遠い国イタリアで生活をしている人と恋愛をするのは初めは不安でいっぱいでした。 助けを求めたくても、物理...

コメント

  1. ガットレオ より:

    ネギさん、はじめまして!
    境遇が似通っているところがあり、嬉しくなってコメントしました。
    私も遠距離恋愛の後イタリア移住しました!
    今年の3月で丸1年が経ちます。
    言葉の壁が高くまだまだヒヨッコですが、ネギさんのHPを参考に日々を楽しく過ごしたいと思います!
    私はローマから1時間程離れた田舎暮らしをしています。
    アブルッツオの事など知らないことばかりなのでたくさん教えてくださいね♪

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