完璧なイタリア語は必要はない!大事なのは伝えること

今回は、イタリア語でコミュニケーションをとりたい人のためのアドバイスをしたいと思います。

試験や検定を目標にしている人にとっては、正しいイタリア語を勉強する必要がありますが、コミュニケーションをとる上で大事なのは「相手に伝えること」なので正しいきれいなイタリア語を話す必要はありません。

 

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海外に一人で行って得たこと

私が初めて一人でイタリア旅行にいったときは、ほとんどイタリア語を話せない状態でした。

ですが、その経験でペラペラじゃなくてもどう話したらいいか、何を勉強すべきか、あと外国語を話す楽しさを学びました。

試験やテストをやったとしたら、大して点数は伸びていないと思います。

だけど、実践の会話レベルはかなり上がりました。

 

完璧な文法を考えている間に、ひとつでも多く単語を出せ

日本人は完璧な文法を覚えなければいけないと思いがちで、ミスを怖がる人が多いと思います。

私もどちらかというと、そういうタイプでしたが実際、現地で現地の人たちに囲まれて生活して考えは一転しました。

イタリア人しかいない環境で、間違えを恐れている余裕はないですからねw

 

基礎しか学んでいなくたって大丈夫

(むしろ基礎が怪しくても大丈夫ww)

初めてイタリアへ一人旅したときは、イタリア語の入門のテキストを一通りなんとなく勉強した程度でした。

学校に通わず独学で勉強していたため、わからないことも多く、そして参考書を全てを頭に入れていたわけではありませんでした。

現在形の6変化すらもちゃんと覚えていないほど笑

だけど正しい変化を全て覚えて、完璧に話すことは必要ではありません。

 

動詞の「原形」さえ覚えておけばOK

例えばこれ

Mia mamma vieni a casa mia.

動詞の変化が間違っています。

Mia mammaは、三人称単数なのでvieniではありません。

 

なので正しい変化は

Mia mamma viene a casa mia.
私の母が私の家に来ます。

 

ですが重要なのはMia mammaという単語があるので、言いたいことは伝わります。

私はとくに、lui/leiとvoi, loroの形をあまり覚えていませんでした。

なのでわからない場合は

voi venireと言っていました。

「あなたたちも来るの?」と言いたいけど、変化がわからない場合は

「Anche voi venire?」とこんな感じに。

 

もしくは

Come si dice “voi venire?”
“voi venire”ってなんて言うの?

このCome si dice –?さえ言えれば、動詞の変化はいちいち覚えていなくても教えてくれます。

便利なのでこれは覚えてくださいね。

英単語を使ってもいいです。
Come si dice Dog?
Dogって何て言うの?

 

未来系・過去形も二の次でOK

未来形も無理に使う必要もありません。

実際、未来形なんて使わなくても言いたいことは伝わります。

イタリア語に慣れて余裕が出てきてから使いましょう。

 

過去形もちゃんと使い分けなくても伝わります。

イタリア語には過去形が4種類あり、基礎だと「近過去」「半過去」を勉強しますが、どの場面でどちらを使うのか少し難しいです。

だけど、イタリア人は「正確な文法」よりも「何が言いたいか」を求めてくるので、頑張って使う必要はないのです。

 

-Oggi che hai fatto?
今日は何したの?

-Studio italiano.
イタリア語を勉強する。

と、現在形を使っても会話の流れから、言いたいことは伝わります。

日本語だとしても言いたいことは伝わりますよね?

 

そしてその人からはこう言われるでしょう。

Hai studiato l’italiano? Com’è andata?
イタリア語勉強したの?どうだった?

と、ちゃんと会話は成立します。

 

冠詞も無理に使わなくていい

冠詞とは、英語のaやtheですね。

そもそもイタリア語の冠詞の概念は、イタリア人でも難しく、日本人にはもっと難しいです。

冠詞つける必要のないものもあり、つけてもつけなくてもいいものもあります。

 

これも、初めのうちは頑張って使う必要はありません。

使わなくても理解してくれます。

ただし、イタリア人にとっては不自然なイタリア語になるので、初めのうちは聞き返されたり、理解に時間がかかったりするかもしれません。

しかし何回か会話をしているうちに、だんだんとお互いの言いたいことがわかってきます。

焦らず、ゆっくりでいいんです。

 

自分に自信を持つ

冠詞を使わなくていい、動詞の変化を間違えて言いなど言ってきましたが、外国人に慣れていないイタリア人にとっては聞き取りづらく、聞き返されることもあるかと思います。

聞き返されても、同じ言葉を繰り返しましょう!

そこで落ち込んだり恥ずかしがらずに「自分は間違っていない、外国人なんだし」と開き直って自信を持つことが大事です。

 

ただ単に、聞き取れなかっただけの可能性が高いので言葉を変えずに「同じことを繰り返し言う」のがベスト。

それでも理解できないようなら、言葉を変えなければいけません。

 

また自分はカタコトで可愛いと自意識過剰になることも大事w

カタコトの日本語をしゃべる外国人って可愛いと思ったことありませんか?

イタリア育ちじゃないんだから、完璧に話せなくて当たり前です。むしろ、そのカタコトを利用しましょう。

自分にとって都合の悪いことも理解できませんからねw

 

さいごに

イタリア人と会話をして経験を積んでいくと、どこで定冠詞を使うのか、どういうときに近過去を使うのか…など自然と身についていきます。

ここまで読んでくださった方は、自分の勉強法が少しわかったかと思います。

動詞の変化や冠詞など、頑張って頭に入れる必要はありません。

そこで滞っているよりも先に進んで勉強したほうがいいです。

なんとなくこうだ程度に勉強すればいいと思います。

検定や試験ではそれは通用しないので、覚えないといけませんけどね。

 

余談:定冠詞をつけた方がいい単語

ちなみに!個人的にこれは覚えておこうと思うこと…

Non c’è maleNon c’è il male

□Non c’è male.
悪くないよ。

□Non c’è il mare.
海がない。

日本人にとって、RとLの発音は難しいです。

なのでmale(悪い)とmare(海)をよく間違われます。

mare(海)を言いたい場合は定冠詞“il”をつけたほうが、イタリア人にとっても聞き取りやすいです。

 

私の出身は長野県なのですが、「長野はどんなところなの?」と聞かれて

Ci sono tante montagne e non c’è mare.
山がたくさんあって、海がない

と言いたかったのですが、発音のせいで

Ci sono tante montagne e non c’è male
山がたくさんあって、悪くない

と、とられてしまいました笑

(間違ってないけど←ぉぃ)

 

あと、

Sono andata a mare.
私は海に行った。

これも定冠詞がないと

Sono andata a male.
私は悪い状態になった。

と誤解されやすいので

Sono andata al mare.

mare(海)には定冠詞をつけましょう笑

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