イタリアのバス:autobusとpullmanの違いについて

「バス」のイタリア語は、主に「autobus」と「pullman」があります。

どちらもイタリア語っぽくないですが、その通り、語源は英語です。

日本語も「バス(bus)」というように、イタリア語もなんだかんだ英語語源なものは多いですね。

 

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autobus 短距離バス

参考:https://www.huffingtonpost.it/dossier/terra/2023/12/23/news/da_gennaio_pendolari_e_studenti_rischiano_di_non_trovare_lautobus-14691252/

autobsu
発音アウトブゥス

autobusは、一般的には市営バスなど短距離バスのことを言います。

日本と同じように、数百メートルごとに止まるバスです。

ただし!!

本来は、立つことも考慮したつり革があるようなバスのことを指します。

基本、市営バスはautobusタイプですが、“つり革がない、席が前から後ろまで4列(通路挟んで2列ずつ)”というのもたまにあり、これらは正確にはautobusではなくpullmanと呼びます。

 

pullman 長距離バス

参考:https://www.travelandservice.it/automezzo/noleggio-pullman-57-64-posti/

pullman
発音プッルマン

pullmanは、一般的には高速バスなど長距離バスのことを言います。

高速道路を使い州をまたぐようなバスです。

autobusでも説明したように、正確には長距離バスというよりバスの様式で区別します。つり革がなく、立つことを考慮していないバスですね。

 

余談:pullmanの語源

pullmanの語源は、もともとアメリカから来ています。

プルマン(英語: Pullman Incorporated)は、ジョージ・プルマンが1867年に設立し、19世紀中頃から20世紀半ばに掛けてアメリカ合衆国を中心に鉄道車両の製造と、寝台車の運行業務を行っていた会社である。 -wikipediaより

これがどういうわけか、イタリアでは長距離バスの意味になったようです。

 

pulmino/pullmino スクールバス?

pulmino/pullmino
発音プルミーノ/プッルミーノ

pulmino(もしくはpullmino)というのもあります。

pulminoとは、運行距離で区別するわけではなく、pullmanよりも“大きさ”が小さいバスを言います。

つまり、スクールバス、幼稚園バスなどにあたります。(公営バスにもたまに存在する)

 

まとめ

つまり、autobus/pullman/pulminoは正確に言えば、走行距離ではなくバス自体の様式や大きさで区別します。

  • autobus:立って乗車を考慮したバス(つり革がある、立ちスペースがある等)
  • pullman:立って乗車を考慮していないバス(つり革がない、立ちスペースがない等)
  • pulmino(pullmino):pullmanよりも小さいバス(スクールバス、幼稚園バス等)

とはいえ、基本、autobusの様式は短距離、pullmanの様式は長距離に適しているので、走行距離で考えても間違いではないと思います!

 

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