「アロスティチーニ(Arrosticini)とは?」絶品羊肉の串焼き

アロスティチーニ(アッロスティチーニ/アルロスティチーニ)と聞いてもピンとこない人は多いのではないでしょうか。

アロスティチーニとはイタリアのアブルッツォ州の羊肉の串焼きで、羊肉とは思えないほど癖がなくジューシーなのです!

ネギ
ネギ

初めて食べる日本人は必ず「これ羊肉じゃないよね?」と疑ってくるほど、羊肉苦手な人でも食べやすい!

アロスティチーニ以外の羊肉料理も美味しいですよ!

 

最近、サイゼリヤでも期間限定で登場し、人気だったそうなので、その影響で知名度は少し上がったかもしれません。(私も試してみたので感想は下に書いてます)

アブルッツォ州に来たら絶対外せない料理!

アブルッツォ州に来ても安心して注文できるように詳しく種類・名称、アロスティチーニとはどういうものか説明します!

 

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アロスティチーニの種類

アロスティチーニとはそもそもイタリア語で肉の串焼きを意味します。(つまり焼き鳥もアロスティチーニの仲間ですね!)

一般的にはアロスティチーニと言えば、アブルッツォ州の羊肉の串焼きを想像する人が多いと思いますが(グーグルでarrosticiniと検索してもやはり羊肉の串焼きばかり出てくる)、正確には羊肉とは限らないため、鶏肉や牛肉の串焼きのことも指します。

メニューを開くといくつか種類があります。

お店によって変わりますが、だいたいあるのは

  • アロスティチーニ(クラシック)
  • 手刺しのアロスティチーニ
  • レバー
  • 鶏のアロスティチーニ
  • 牛肉のアロスティチーニ

こんな感じです。

鶏や牛のアロスティチーニはメインではないため、ここでの説明は省きます。

 

Arrosticini fatti a mano(手刺し)

アロスティチーニはレストランに行くと手刺しかクラシックなものか選べるところが多いです。

どちらもオススメですが、せっかくなら手刺しを食べてみてください!(もちろん両方注文してもOK)

手刺しのアロスティチーニはアブルッツォ州のレストランでしかなかなか食べることはできません!

(他州でもあるかもしれませんがかなり難しいと思います)

焼き鳥のように、通常は手刺しの方が肉肉しく美味しいですが、脂身も多いため好みかなとは思います。(私はレストランでは手刺しを頼みます。クラシックなものは家でも食べられるので笑)

クラシックなものより大きいため、grandi(grande)と記載しているところもあります。

値段は安いところだと0.9€、通常は1€、1.2€のところもありますが1.2€はかなり高級です。

注意なのが、タイミングにより品切れの場合があります。とくに夏以外のシーズンは仕入れ数を少なくしているため、早い時間に品切れになってしまうことも…。

 

Arrosticini classici(クラシック)

これがクラシックなアロスティチーニ。手刺しのに比べて小さいのがお分かりいただけますか?

生の状態だとこんな感じで作られています。↓

写真のように、ブロック肉に串を刺しカットされているため、手刺しよりコストが抑えられています。

小さくて軽いためパクパクと食べてしまい、結果、手刺しより高くついてしまうかもしれません笑

このタイプは他の州のアブルッツォ料理のレストランで見つかりやすいです。お肉屋さんでも購入できるため、BBQのように家庭でも食べられています。

値段は安いところで0.7€、ほとんどのお店が0.8€です。

手刺しと区別をつけるために、classici(クラシックな)/piccoli(小さい)/normali(ノーマルな)と副詞をメニューに使ってると思います。

 

Arrosticini di Fegato(レバー)

Fegato(フェガト)とは肝臓、つまりレバーのことです。

レバー嫌いな人も一度試してみてください!美味しいですよ!

アロスティチーニのレバーは、羊ではなく牛のレバーを使用しているところがほとんどです。

焼き鳥のねぎまのように、肉と肉の間に玉ねぎが挟まれていることが多いですが、たまにピーマンや他の野菜のところもあります。

(野菜を挟むことでレバーの重みを緩和している)

普通、フェガトの前に赤身のアロスティチーニが運ばれてきますが、お店のミスでフェガトが先に焼きあがり運ばれてくることもあります…。焼き肉でもそうですが、赤身より先にレバーってちょっと嫌ですよね笑

値段は0.8€~1.1€が相場で、1.2€になるとかなり高めです。

これも、夏以外の時期は品切れになる可能性もあります。

 

レストランでの注文と食べ方

一本ずつは注文できない!まとめて注文を

注文の際、最小本数(ミニマム)が設けられているところがほとんどですが、設けられていなかったとしても礼儀として最低一種類につき5本は注文しましょう。焼き鳥のように一本ずつ注文はできません。

Fatti a mano、arrosticini classici、arrosticini di fegatoをそれぞれ5本ずつ、という頼み方でも大丈夫です。

追加注文もできますが、タイミングによっては時間がかかったり、品切れになることも考慮しましょう。追加注文も一回までがマナーで何度も注文するのはタブーです。(日本とは違いますね)

(飲み物の追加注文は気にせず追加してOKです)

アブルッツォの人たちは平気で一人20本30本食べる人も多いですが、食べなれていない日本人は5本/一人で十分だと思うので、注文する際の目安にしてください笑

(小食の人はそれ以下の方がいいかと思います。足りない場合は追加注文で!)

 

冷めたらまずいので温かいうちに

アロスティチーニは冷めると美味しくなくなります!

談笑に更けるより、食べることに集中しましょう笑

私は食べるのが遅いのですが(というかイタリア人が食べるのが早い)、たまに「コレはあなたの分ね」と言って、まだ串焼きが届くのにも関わらず私のお皿に置かれることがありますが、そうすると冷めたまずいのを食べることになるので、食べるのが早い人は先に食べて欲しい!笑(もちろん彼らは優しさのつもりですが)

 

唐辛子のオリーブオイル漬け

辛いのが平気な人は、唐辛子のオリーブオイル漬けを注文できます。(アブルッツォのレストランでは必ずあるはず。無料です。)

「Piccante(ピッカンテ)」と呼ばれています。

こんな感じ↓に、お皿にオイルを伸ばしてアロスティチーニにつけて食べてください!

お店や仕込み時期によって辛さの度合いは違く、オリーブオイルが緑っぽいと漬けてからの時間が浅く辛くないときもあります。苦笑

逆にハバネロ等を使用してめちゃくちゃ辛いところもあるので、運ですね笑

 

地元の人にとってのアロスティチーニ

アブルッツォの人たちはアロスティチーニが本当に大好きです。

私の場合、冬は月に2-3回、夏は週に1-2回食べます笑

ひどいと連日でアロスティチーニなんてこともあります…笑

夏に多くなる理由はBBQがわりに家庭でやることも多く、友達んちに呼ばれたりと、レストランで食べる以外に家で食べる機会が増えます。

アロスティチーニは専用の焼き台を使い、炭火で焼きます。

この焼き台、一家に一台アブルッツォの人たちは持ってるんじゃないかというほどアブルッツォにはかかせないもの。

なぜならバーベキューセットより安いんですよね。安いものだと15€(2000円以下)ほどで売っているんです笑

 

キャンプなど、山の自然に囲まれた中でアロスティチーニをする人もいます。

アブルッツォは山と自然が多く、まさにアブルッツォならではの風情だと思います。

 

サイゼリヤのアロスティチーニの感想

上の写真がサイゼリヤで食べたアロスティチーニですが、写真を比べるとちょっと違いますよね。

率直な感想を言うと、「意外と美味しい」でした。

私の他に、アブルッツォ人が三人いましたが、その三人も同様な意見でした。

しかし、サイゼリヤで使われていたのはラム肉(子羊)で、本来アロスティチーニは大人の羊肉(いわゆるマトン)が使われているため、アロスティチーニとは別物かな、という感じです。

また付属のスパイスもアブルッツォでは使われませんが、これはこれで美味しかったです。イタリア人も気に入ってました。

 

さいごに

アブルッツォの知人を訪れれば、必ずアロスティチーニを食べさせてくれるでしょう。

知人がいなければ、美味しいレストランを自分で探すしかありません。

レストランも、アブルッツォならどこでも美味しいというわけではなく、当たりはずれがあります。

羊肉は臭みと旨味のバランスが繊細なため、その日の仕入れによっても左右する場合があり(同じ店でも今日はちょっと臭いなど)、正直運次第なところはありますが、ちゃんとしたお店はそういうブレは少ないと思うのでやはり口コミを頼るべきかなと。

テラモ県・ペスカーラ県あたりならオススメのレストランをお伝えできるかもしれないので、どこに滞在するか具体的な町を「問い合わせ」からご連絡ください!

 

ネギ
ネギ

ここまで読んでくれた人へ、ひとつ豆知識!
実はこのアブルッツォ名物の羊って、イタリアの種類ではないんです。フランス原産の種類の羊がほとんどなんですって!生まれ・育ちはアブルッツォですが、種類はフランス。
昔はアブルッツォ原産の羊肉を使っていたそうですが、フランスやアイルランドの羊のほうが脂がのって美味しいため、外国の種類を使うようになったそう。
伝統的な羊肉はやはり硬くて臭みが強いんだって。

 

\アブルッツォ旅行を考えている人へ/

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